シャープと電子機器の受託製造サービス(EMS)世界最大手、台湾・鴻海精密工業との共同事業の方向が見えてきた。共同展開することなどを柱とする、新たな経営戦略を発表したからだ。 スマートフォン(高機能携帯電話、スマホ)の共同展開を柱に据えるほか、薄型テレビの主材料である大型液晶パネルを生産する堺工場(堺市)からの鴻海によるパネル買い取りの開始時期も、2012年7月へと3カ月前倒しし、増産を図る。提携関係を深めて生き残りを図る狙いだが、パネルが本当に売れるのかなど、越えるべきハードルも低くない。 提携第1弾となるスマホは中国向け シャープの奥田隆司社長が12年6月8日の東京都内での記者会見で明らかにした。この中で、「テレビや携帯電話などコモディティー(汎用品)となったデジタル商品はもはや技術だけで勝てない」と強調。鴻海との本格的な提携第1弾となるスマホ事業も、コストの低い鴻海にシャープが生産委託
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