コボタッチの発売時のパンフレットには「日本語で約3万冊」と明記されていたコボタッチ 【本山秀樹、小川直樹】電子書籍端末の宣伝の過大表示で行政指導を受けた楽天が、運営する電子書店で1枚の写真や1曲分のギター用コード譜も「1冊」と数えていることに、利用者らから戸惑いの声があがっている。本格的な電子書籍時代が始まる中、「1冊の本」の定義が揺れる。 楽天などによると、同社は7月に電子書籍端末「コボタッチ」を発売した際のパンフレットや広告で、電子書店「コボ イーブックストア」で提供する日本語書籍の数を「約3万冊」と明記したが、実際には2万冊に満たなかったという。 消費者庁はこの宣伝が景品表示法違反(優良誤認)にあたる恐れがあるとして今月18日付で楽天を行政指導した。ただし、不当表示の期間が限定的で、その後は改善されたことから、行政処分である措置命令は出さなかったとみられる。 続きを読むこの記事