小渕優子・前経済産業相(40)の不透明な政治資金収支報告書問題で、地元の群馬県中之条町が揺れている。小渕氏の辞任から一夜明けた21日、問題となっている同氏の政治資金収支報告書を作成し、町長の辞職願を提出した折田謙一郎町長(66)は役場などに姿を見せず所在不明となった。町議会議員からは「町政の投げだしだ」「責任の取り方がおかしい」などの批判が相次いだ。 折田町長は20日午前、政治資金収支報告書を作成した責任を取るとして、辞職願を議会に提出。報道陣の取材を受けた後、所在が分からなくなった。中之条町内の自宅にも戻らず、夫人は「連絡ありません。どこにいるか分かりません」と話すだけ。秘書役の行政推進課担当者も「どこにいるか知りません」と話した。 折田町長は小渕氏の収支報告書の責任者で、今回の不透明な「政治とカネ」を知るキーマン。ほかの関係者には「(自分の)周囲が騒がしくなるので、職務ができなくなる」