三重県志摩市の加藤倫之(のりゆき)副市長(33)は23日、記者会見し17日に辞職届を提出したことを明らかにした。 加藤副市長によると、民間業者が運航を始める同市の英虞湾上空などでのヘリコプター遊覧に関して、業者から、あいさつすべき自治会や学校などへの照会があり、担当課を教えたところ、竹内千尋市長から「事前の報告がなかったと言われ、謝った」としている。 辞職を決意した理由について「信頼関係の構築が難しくなった。予算、政策面でもほとんど関与させてもらえず、記者会見の席上で初めて知ることも多かった」と振り返った。今後については「環境省へ戻ってから考えたい」と答えた。 一方、竹内市長は同日の記者会見で、「業者があいさつに回ったことは自治会長から聞いた。ヘリコプターの運航は市民の安全、安心にかかわることで、事前に責任者である市長に報告すべきだ。特別職としてあってはならない」と話した。辞職時期について