阪本是丸氏(神社本庁教学委員、國學院大名誉教授) 18日死去、71歳。通夜祭は23日、葬場祭は24日に近親者のみで営まれた。喪主は妻の和恵さん。遺族の意向で弔問・供花・玉串料などは辞退するという。 1950年、熊本県・正院厳島神社の社家の出身。父の健一氏も神道学者で静岡県祭務官などとして戦前の神社行政に直接携わった。77年、國學院大文学部神道学科卒。79年、同大大学院文学研究科神道学専攻修士課程修了。神社新報社記者を経て同大神道文化学部教授、同大研究開発推進機構長、同大副学長を歴任した。神社本庁教学委員、神社新報社論説委員長。 編著書は『国家神道形成過程の研究』『近代の神道と社会』など多数。自他ともに認める「葦津珍彦の後継者」となり、神社界の論客として活躍した。
2017年9月25日 16時54分 浄土宗は、今年刊行した『新纂浄土宗大辞典』(浄土宗出版刊)の、ウェブ上での全面的な公開を予定している。先頃開かれた浄土宗総合学術大会で試験版が披露され、法然上人の教えと浄土教学を広く社会に発信する手段として注目が集まった。 『新纂浄土宗大辞典』は、宗義の正確な理解を伝えるため、法然上人800年大遠忌を記念して出版された。1974年刊行の『浄土宗大辞典』を全面的に改稿し、最新の研究成果を反映。見出し語は9100項目に及ぶ。 試験版は、浄土宗総合研究所の「浄土宗基本典籍の電子テキスト化」班が作成した。検索や語句同士の関連付けが容易なWiki形式を採用する。7月に正式公開された宗典検索システム「浄土宗全書テキストデータベース」とも相互参照が可能。『辞典』の内容の全文検索はもちろん、見出し語全てに内部リンクを施してあるなど、ウェブ版ならではの利点がある。 ウェブ
昨年7月、鎮座1200年を祝った大阪府交野市の星田妙見宮。だんじり曳行や100人の稚児行列など2日間の奉祝大祭を100人超の近隣ボランティアが裏方として支えた。「地域の皆さんが目いっぱい頑張ってくださった」と佐々木久裕宮司(64)は感謝する。 妙見宮は星田神社(同市)の境外社。妙見山の石段を262段上った山頂近くに拝殿と社務所がある。縁起では816年、弘法大師空海がこの地を訪れ、秘法を修すると天上から北斗七星が落ち、星の道場として創建したという。 佐々木氏が訪れたのは40年ほど前。同府東大阪市の自宅で発見した古文書で、先祖の妙見宮への信仰を知ったのがきっかけだが、訪ねて驚いた。参道は草木が生い茂りクモの巣だらけ。社は傷みホコリにまみれていた。荒廃ぶりに呆然とする中、「ここにはすごい神様がいる。復興したい」という思いが湧き上がったという。 当時の宮司は高齢で、神社の資金はゼロ。コンピューター
2016年7月14日 18時13分 天皇陛下が、天皇の位を生前に皇太子に譲る「生前退位」の意向を示しているとの報道を受け、皇室に縁の深い寺社などの関係者らは、82歳と高齢の陛下の健康を気遣いつつ、今回、陛下が示されたとされる意向に理解を示した。 父親が香淳皇太后の実弟で、陛下とはいとこに当たる天台宗青蓮院門跡(京都市東山区)の東伏見慈晃門主(74)は、今年1月に東京で開かれたある会合で陛下と会い、話をした。 「とてもお元気な様子でしたが、少しお年を召されたと感じていました。ご高齢、かつ皇后陛下のご健康も心配されながら過酷な公務をこなしてこられています。いつまでもお元気でお続けいただきたいとは思いますが、今回報道されたお考えは理解できるもので、やむを得ないのではないのでしょうか」と話した。 皇室の菩提寺として知られる真言宗泉涌寺派総本山御寺泉涌寺(京都市東山区)の上村貞郎長老(77)は「泉涌
2015年6月2日 17時38分 臨済宗妙心寺派を経営母体とする花園学園は5月28日に理事会・評議員会を開き、花園大の文学部文化遺産学科・創造表現学科の募集を2016年度以降停止することで入学定員を現行525人から405人に23%削減することを承認した。学齢人口の減少をにらみ、花園大は今後、大学自体のレベル向上、教員数等の適正化などを通じ安定的経営を確立する課題に取り組むことになる。同学園は3月の理事会で募集定員を95人削減する大学執行部案を承認していた。しかし、その後、文部科学省の指導で文学部の現行5学科定員を3学科で縮小再編成する上で、手続き面の問題があることが指摘され、文化遺産学科・創造表現学科の募集停止で定員計120人の削減を結論とした。両学科など学内にはこの決定に異論を提起する動きもある。一方、学園執行部は文学部の定員割れの状況と18歳人口減の「2018年問題」を視野において、4
韓国はアジア有数のキリスト教国として知られている。最近の統計では、カトリック・プロテスタントを合わせた比率は約30%を占め(信仰を持つと答えた人口の約半数)、日本にも多くの韓国人宣教師が存在する。 韓国現代史を振り返ると、歴代大統領の過半数はクリスチャンであり、軍事政権下における民主化運動などの先頭に立つ牧師も多く、キリスト教は韓国現代史を語る上で欠かすことのできない存在となっている。ただ、解放後の韓国のキリスト教は、冷戦構造のもと、「反共」という国是との親和性が高い「保守的な信仰(主としてプロテスタント)」が大きな勢力を有してきたのも事実である。その「保守性」が近年悪い意味で人々の耳目を集めている。その理由は彼らの性的マイノリティー(LGBT)への対応である。以下ではいくつかの関連事件のあらましを紹介しよう。 2012年9月に、韓国の公共放送KBS傘下のバラエティー専門チャンネルKBS
2013年2月26日 16時00分 長崎・対馬の寺社から昨年秋、重要文化財である仏像が盗まれたが、寺社の宝物など文化財の盗難事件は後を絶たない。国宝・重要文化財をはじめ都道府県や各自治体指定文化財の盗難も頻発しており、未指定の仏像等となると被害実態もつかめない。文化財を守る有効な対策は管理者が防犯意識をしっかり持つこと。無住寺社は宝物類のデータ整備が大前提となる。文化財が多い京都府は寺社の代表らを招いて会議を開くなど文化財保護の啓発活動を展開、奈良は県警本部に「文化財保安官」を設置し防犯に効果を挙げている。 文化庁文化財部の調べによると、文化財保護法施行(昭和25年)以後の国指定文化財の盗難は83件。このうち国宝の案件だけでも12件に及ぶ。 奈良・興福寺の金銅燈籠(国宝)の擬宝珠をもぎ取ったり、大分・臼杵の磨崖仏仏頭を持ち去るなど荒っぽい犯行や住職が自坊の重文一切経の一部をすり替えて横流し
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く