牧野富太郎博士の名言といえば「雑草という草はない」を思い浮かべる人も多い。しかし、この名言には根拠になる史料がこれまで見つからず、県立牧野植物園も「本当に牧野博士の言葉かどうかは分かりません」と答えるにとどまってきた。博士の人物研究を長く続けている牧野記念庭園記念館(東京・練馬区)の田中純子学芸員は「博士自身の言葉と考えていい」とする見解を17日までに発表した。根拠となったのは作家、山本周五郎が残した言葉だった。 田中学芸員が根拠となる史料としたのは、…
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土佐清水市大津の廃校舎内で眠っていた明治以降の学校日誌95年分が昨夏、搬出(資料レスキュー)された。これまでの作業で、各年の主な記述をまとめた目録リストがほぼ完成し、全体像が見えてきた。記述は学校生活にとどまらず、集落の出来事、学校運営に直結する全国ニュースなど多岐にわたる。伝染病、災害、そして戦争で揺れ動いた学校と地域の軌跡が、ありありと浮かび上がる。 旧大津小は学制公布の3年後に当たる1875(明治8)年に創立された。今は廃虚同然の校舎内に、1993年の休校当時のまま資料が残されていることが判明。昨年6月、「高知県の学校資料を考える会」や市教委などが約4千点をレスキューした。
今夏の第67回よさこい祭り(8月9~12日)について、主催団体の「よさこい祭振興会」(会長=青木章泰・高知商工会議所会頭)は27日、中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、振興会の役員58人向けに書面で諮っていた中止案に、全員が賛成した。土佐路の夏を彩ってきた祭りが中止となるのは1954年に始まって以来、初めて。8月13日に予定されていた高知市納涼花火大会なども中止となる。 よさこい祭振興会の青木会長は27日、文書でコメントを発表。「何とか祭りを行うことができないか検討してきた」とする一方、感染予防対策が難しいことなどを挙げ、中止について「チームの方々や観光客など全ての方々の健康と安全を最優先に考えた措置」と理解を求めた。また、感染終息を前提に、代替イベントの可能性を検討する考えも示した。…
保育士感染の保育園 がんばれ かもだほいくえん―。高知市鴨部の鴨田保育園の玄関に20日朝、励ましのメッセージが書かれた応援旗が掛けられているのを職員が見つけた。鴨田保育園は、勤務する女性保育士が家族経由で新型コロナウイルスに感染し、19日まで休園。再開の朝に寄せられた匿名の激励に、保育士らは「うれしくて涙が出た」と話した。 見つけた職員によると、この日午前7時ごろに出勤すると、前日夕方にはなかった旗を発見。ピンク、黄色、緑、青などのフェルト生地(縦約60センチ、横約30センチ)に、子どもが書いたとみられる平仮名で、温かい励ましの言葉が並んでいた。 鴨田保育園は保育士の感染に伴い9日から休園。濃厚接触者として園児18人、同僚保育士14人が検査を受ける事態(全て陰性)となった。感染者が心ない言動や中傷を浴びる例も相次いでいる中、職員も「最初に見えたときは『罵倒するような言葉かも』と警戒してしま
高知県内の博物館などでつくる「こうちミュージアムネットワーク」(筒井秀一会長)はこのほど、西日本豪雨の被害を受け、水損した愛媛県宇和島市の大乗寺の書籍類のクリーニング作業を高知市曙町2丁目の高知大朝倉キャンパスで行った。
会見で謝罪する高知県立大の野嶋佐由美学長=左から2人目。同席した県公立大学法人の中沢卓史理事長=左端=、同大の山田覚総合情報センター長=右端=ら(18日午後、高知市永国寺町の県立大永国寺キャンパス=島本正人撮影) 高知県立大が大学図書館の本を大量に焼却していた問題で、野嶋佐由美学長ら幹部が18日、問題の表面化後初めて高知市永国寺町の永国寺キャンパスで記者会見し、野嶋学長はあらためて「深く反省している」「(今後の教訓として)良い図書館運営に反映させたい」と述べ、謝罪した。人選を進めていた外部検証委員会はメンバー7人が確定し、23日を皮切りに公開で議論を進めることも明らかにした。 会見は、野嶋学長のほか、同大を運営する「高知県公立大学法人」の中沢卓史理事長、同大の山田覚総合情報センター長、岡村一良事務局長が出席。野嶋学長は「県民の皆さまにご心配ご迷惑をかけ、心からおわびする」と述べて頭を下げ、
教職員に一斉メール 高知県立大学(高知市)が管理するメールサーバーに何者かが不正にアクセスし、大学図書館の蔵書焼却問題や、課長の酒気帯び運転などに関する内部情報が20日未明、県大の教職員228人にメールで一斉送信されていたことが分かった。県大は20日から21日にかけてサーバーを停止し、不正アクセス禁止法に抵触する疑いもあるとして県警のサイバー犯罪担当に相談した。 県大によると、不正アクセスがあったのは県大など看護学部のある五つの大学院で災害時に連携するシステムのメールサーバー。県大の男性職員のメールアドレスを乗っ取り、県大が夏季休業中の20日午前4時15分ごろ、内部情報を教職員に一斉メールしていた。 メールの文面は「書籍焼却問題は県と共謀し具体的事実は隠ぺいしました」「何人もの職員を不当に雇止めにしました」「酒気帯び職員の勤務を継続させました」(原文のまま)などと県大側を批判し、文書や画像
県費で購入 他館は再利用 「知の拠点」をうたって高知市永国寺町に整備が進められている県立大学の新キャンパス。その主要施設の一つである新しい大学図書館で、利用価値のある本が無残に、大量に焼却されていた。長年にわたって県費で購入して蓄積してきた図書財産。燃やして二度と読めなくするという“焚書(ふんしょ)処置”は、それらの本と出合う機会を奪ったことになる。 吉川弘文館が1979年から18年がかりで刊行した国内最大級の歴史百科事典「国史大辞典」全17冊は、新品で約30万円し古書価格で数万円の値がつく。同様に「日本国語大辞典(2版)」全14巻(小学館、2000年)も高値で引き合いがある。いずれも高知県立図書館が、県内の市町村立図書館に対して、「そろえておきたい参考図書」などとして購入を勧めている本だ。 農山漁村文化協会が1986~92年に出した「日本の食生活全集」全50巻は各巻3、4冊ずつが焼却され
高知県立大学(野嶋佐由美学長)が、永国寺キャンパスの図書館が昨春新設される際、旧館よりも建物が小さいため全ての蔵書を引き継げないとして、約3万8千冊に及ぶ図書や雑誌を焼却処分にしていたことが8月16日までに分かった。中には戦前の郷土関係の本をはじめ、現在は古書店でも入手が難しい絶版本、高値で取引されている本が多数含まれている。焼却せずに活用する方策をなぜ取らなかったのか、議論になりそうだ。 新図書館の狭さ理由 同大によると、焼却したのは3万8132冊(単行本や新書などの図書2万5432冊、雑誌1万2700冊)。2014~16年度中に断続的に13回に分けて、業者に委託して高知市の清掃工場に運び込み、司書らが立ち会う下で焼却したという。 焼却した図書2万5432冊のうち、複数冊所蔵している同じ本(複本)を減らしたのが1万8773冊。残りの6659冊は複本がなく、今回の焼却で同大図書館からは完全
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