ナイフを持っていたとして男を現行犯逮捕したが、刃渡りなどが規定に達しておらず誤った逮捕だったと警視庁が10日、発表した。男は東京都迷惑行為防止条例違反(ひわい行為)の疑いでも逮捕されており、身柄を勾留したまま、ナイフについては軽犯罪法違反(凶器の隠匿携帯)の疑いで捜査するという。 生活環境課によると、男は7日夜、JR総武線内で女性の体を触ったとして、女性らに現行犯逮捕された。身柄の引き渡しを受けた本所署員がバッグ内のナイフに気づき、8日未明に銃刀法違反の疑いでも逮捕。9日に両容疑で送検したが、東京地検から刃物の大きさを再確認するよう言われて調べたところ、刃の長さや幅、厚みがいずれも銃刀法違反の規定に足りなかった。西村力課長は「誠に遺憾。今後さらに再発防止に努めたい」と話した。