シリア国境に近いトルコ南部スルチの文化センター前で20日午前、爆発があった。トルコ政府によると30人が死亡、約100人が負傷した。トルコ政府は「テロリストによる攻撃」と非難した。トルコ紙ヒュリエット(電子版)は、過激派組織「イスラム国」(IS)の信奉者の18歳女性による「自爆テロ」だったとしている。 スルチはシリア国境から約10キロ北。シリアのクルド人勢力が今年1月、ISから奪還した要衝アインアルアラブ(クルド名コバニ)に近く、コバニから逃れてきたクルド人難民が現在も避難生活を送っている。 爆発時、文化センターではクルド人団体の主催で、コバニの復興を話し合う会議が開かれており、トルコ各地から多くの若者が集まっていたという。 ISは6月、再びコバニに侵攻し、車を使った自爆攻撃などで住民ら55人以上が死亡した。(イスタンブール=春日芳晃)