35歳が人生の折り返し点。そう心に決める男の話を、村上春樹氏が25年前に「プールサイド」という題で発表した。やりがいのある仕事、高い収入、家庭、健康、外車。35歳ですべてを手に入れ、これ以上何を求めるべきか分からなくなり泣く。そんな筋だった。 ▼主人公は作者と同じ団塊世代。小品ながら当時のファンの人気を集めたが、今思えば優雅な悩みだったと言うべきか。三菱総合研究所などがまとめた調査報告書が描く現代の35歳の姿は厳しい。団塊ジュニアの彼らは雇用や所得に不安を抱え、経済的な理由から結婚や出産をあきらめている人も多い、と分析する。 ▼報告書はこうした現状を「35歳問題」と呼ぶ。団塊世代が一線から引退しつつある。人口のもう一つの山である35歳前後が果たす役割は大きい。彼らに活気が乏しければ国全体が危うい。この世代に向け、転職や少子化で手を打つかどうかが、成長率や福祉負担を大きく変えると予測する。
民進党の岡田克也代表は4日の記者会見で東京都知事選を振り返り、野党4党が推薦したジャーナリストの鳥越俊太郎氏らを破った小池百合子都知事について「小池氏の巧みさは、わが陣営にはなかった」と述べ、悔しさをにじませた。 岡田氏は、野党共闘では各党が組織を固め、浮動票の過半数を取ることが重要だとして、「(都知事選では)いずれもできていない。極めて厳しい結果だった」と白旗を揚げた。 その上で、鳥越氏ら対立候補に大差をつけた小池氏の勝因について「本来は自民党に推薦依頼を出して断られたのが現実だが、そこはあまり問題にならず、いろんな政党と対峙(たいじ)して一人で戦っている印象を与えたことが多くの人の気持ちを捉えた」と指摘した。
次期代表選不出馬の意向を表した、民進党の岡田克也代表=7月30日、東京・永田町の民進党本部(宮崎瑞穂撮影) 民進党の岡田克也代表は4日の記者会見で、自らが不出馬を表明した代表選(9月15日投開票)について「やはり選挙はきちんとやったほうがいい」と述べ、無投票での新代表選出は好ましくないとの認識を示した。 代表選をめぐっては蓮舫代表代行が5日にも記者会見し、立候補を表明する。蓮舫氏が所属する執行部の中には蓮舫氏の無投票当選を狙う動きもあり、執行部内での足並みの乱れを露呈した格好だ。 同時に「誰が出るべきだとかは全く言うつもりはない」と断りながら、自らが道筋をつけた共産党との共闘路線を念頭に「今までの考え方を大枠で維持していこうという方が必ず出ていただけると確信している」と含みを持たせた。
第3次安倍晋三再改造内閣で留任した石原伸晃経済再生担当相は4日午後、産経新聞などのインタビューに応じ、政策総動員によるデフレ脱却を加速させ、働き方改革や成長戦略による日本経済の生産性向上を目指す考えを示した。また、同日午前に自民党東京都連の会長辞任を表明したことに関し、「現場として都知事選敗北の責任を取る」と説明。自身が谷垣禎一前幹事長の責任に言及した問題については、手続き論の説明をしたとの立場を示し、責任回避の批判は「心外」とした。詳しい内容は以下の通り。 ◇ --経済政策の要である経済再生担当相や財務相が留任した 「金融、財政政策や構造改革、成長戦略など、あらゆる政策を総動員し、デフレ脱却のため、最大限までパワーを引き上げるよう指示があった。ソフトも含めた『未来への投資』を加速すると同時に、2020年度の財政健全化目標を堅持し達成するようにという話もあった」 「秋の臨時国会では、経済対
The suspect is at a south London police station after receiving treatment in hospital. The Metropolitan police commissioner, Sir Bernard Hogan-Howe, said: “Mental health remains a substantial focus for our investigation.” Britain’s most senior counter-terrorism officer, the Metropolitan police assistant commissioner Mark Rowley, also said early reports suggested that mental health was a factor. Sc
明治神宮の鎮守の杜(もり) 100年もの間、立ち入りが禁止されてきた神秘の場所 天才たちによる“永遠の森作り”の大実験 森に秘められたミステリー 初めて生物の大調査が行われた 森は野生の宝庫、東京の最後の秘境 人と森と東京の100年の物語 明治神宮の鎮守の杜(もり) 100年もの間、立ち入りが禁止されてきた神秘の場所 巨大都市・東京にぽっかりと残された緑のミステリーゾーン。それが明治神宮の鎮守の杜(もり)だ。初詣客で賑わう参道とは対照的に、森は神域として立ち入りが禁止され、100年に渡って守られてきた東京の秘境だ。 天才たちによる“永遠の森作り”の大実験 森に秘められたミステリー 実はこの森には世界でも例を見ない秘密が隠されている。それは、“人が作り出した究極の森”ということ。森の始まりは、今から100年前に遡る。明治神宮の創建にあわせて、東京の真ん中に一から人工の森を作ろうという壮大な実
「よく、これほどの深い森が東京に残っていてくれた」 明治神宮について、しばしばこうした感想を耳にする。 しかし、一つ確認しておこう。実は、明治神宮の森は、天然林ではない。今から90 年ほど前に、当時の日本の人々が、明確なデザイン意図と壮大な構想力をもってつくり上げた森なのである。 1912(明治45)年7月30日、明治天皇が崩御なされた。まもなく全国から「御聖徳をしのぶ」声が上がり、当時の帝国議会や経済界を動かして、明治天皇を祀(まつ)る神社創建の機運が生まれる。 そこで政府は翌年、「神社奉祀調査会」を組織し、候補地の選定に取り掛かった。富士山や筑波山、奥多摩なども含め、全国各地で40近くの地名が挙げられたが、明治天皇が東京に縁(ゆかり)が深かったことを念頭に、東京府内の陸軍戸山学校、白金火薬庫跡、青山練兵場跡(神宮外苑)、代々木御料地の4カ所に絞られた。 この代々木御料地こそが、現在の明
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