伊東先生は最初の「アルミの家」の作風も壊し、 「White Uこと中野本町の家」で確立した都市と個人の対峙、自然と人工物の対峙、永遠の時間、抽象的空間性といった作風をさらに壊していくのですが、 もう一度、建築の哲学や美学的意味のモデル構造を見てみましょうか この三角形の上に向かって、ほとんどの建築家の人たちは仕事をしたいと考えています。それが評価にもつながるからなんですが、、、 しかしながら、建築には用途もあれば資金や敷地など様々な制約があります。 同時に実行にはクライアントの事情や理解、賛同といったものも不可欠です。 なので、資金や時間に制約があったり、クライアントが上方向への価値を認めない場合には下に下に落ちていきます。下に下げようとする意志が働くというより、常態で下向きに引力かかっているといった方が適切でしょう。 食べ物でも「安く、早く、腹が膨れればいい」となれば、食事や料理とは呼べ