衆院は6日、平成20年度第2次補正予算案に関する中川昭一財務相の財政演説に対する各党の代表質問を行い、与野党の論戦が始まった。今国会を「倒閣国会」と位置づける民主党は雇用対策と定額給付金にテーマを絞り、政府の対応を徹底批判。麻生太郎首相は初日から防戦を強いられる展開となった。 「愕然(がくぜん)とする事態が発生した。坂本哲志総務政務官の発言は麻生内閣の本音か。失業者に対しあまりに無礼な発言だ。発言を撤回をして済む話ではない。即刻、坂本氏の解任を求める!」 最初に質問に立った民主党の鳩山由紀夫幹事長は強気に責め立てた。坂本氏が東京・日比谷の「派遣村」の失業者らを「本当にまじめに働こうとしている人たちか」と発言したことは、絶好の攻撃材料となったようだ。首相は「職を失い困っている人にとって不適切な発言だ」と陳謝したが、罷免は拒否した。 鳩山氏の勢いは止まらなかった。首相が3年後の消費税増税を明言