菅内閣の「陰の首相」と呼ばれる仙谷由人官房長官の実像に迫ろうと、産経新聞が5回にわたり連載した「仙谷由人研究」を担当した。取材を進めるうち、周囲から「正義漢」とみなされ、反権力を標(ひょう)榜(ぼう)して全共闘運動に入ったはずの仙谷氏が、いつしか権力に執着していく姿が浮かび上がった。また、旧友らは「粋がっている」と指摘するが、その癖は現在の挑発的な言動にも表れているようだ。 仙谷氏は自らを「野人」と称する。「インテリやくざだ」(親交の深い坂野潤治東大名誉教授)との評もある。 徳島県立城南高校の同級生は、仙谷氏が平成2年の衆院選で社会党から初当選した直後、こんな行為をする場面に遭遇した。 知人が「議員バッジを見せてほしい」と頼んだところ、仙谷氏は国会議員の権力の象徴でもあるバッジを、机の上でコロコロと転がして渡したという。 「『こんなもの…』と思ってやったのかもしれないが、そんな姿勢もあって
クジ引きは民主的だと言われる。デモクラシーにとっての理想は、人民の中からクジで選ばれた人々が公職を担当することだと考えている人は多い。古代ギリシアの実例に範を採りながら、クジ引きこそ政治的平等と人民主権を究極的に実現する方法だと見なすのである。しかし実際には、クジ引きに民主的な要素など何もない*1。 デモクラシーと多数決の関係を考えてみれば解る*2。多数決は何らかの決定を行うための一方式であり、それ自体は民主的でも何でもない。有力貴族の間で次の国王を選ぶ際にも多数決は使えるのであって、多数決を行えば民主的と言えるわけではない。同様に、独裁者が次に誰を銃殺しようか決める際にもクジ引きは採られ得るから、クジ引きそのものが民主的な性格を有しているわけではない。 それにもかかわらず、クジ引きが民主的な方法だと見なされがちなのは何故か。錯覚がもたらされる経路を、デモクラシーの2つの構成要件である政治
“また”大連立の話が聞こえてきました。 きょう、菅直人首相のところに森喜朗元首相が訪れ、谷垣禎一自民党総裁に読売新聞社の渡辺恒雄さんが会いに行ったようです。この森元首相、渡辺恒雄さんは、2007年の大連立騒動の際も登場しました。 この2007年の大連立騒動では、当時の福田康夫首相と民主党の小沢一郎代表が合意したものの、民主党の内の反対を受けて瓦解。その仲介を森元首相、渡辺恒雄さんがしたと言われています。 2007年当時のブログを見てみると、「大連立は許されない。」(2007年11月2日)と書いていました。確かに当時を振り返ると、唐突な大連立だったし、その大連立の背景にメディアの読売新聞の存在があったことに驚き、その是非を考えました。 当時、僕は大連立に反対する立場でしたが、政権を運営したことのなかった民主党が大連立で政権を経験していたら、いまみたいな政権運営はしていなかったのではないかとも
政府が今月中旬に閣議決定する新たな「防衛計画の大綱(防衛大綱)」で、残る焦点の陸上自衛隊の定員をめぐって、政府内の調整が大詰めだ。 防衛省は現在の「16大綱」(2004年策定)で定められた15万5000人の維持を求めているのに対し、財務省は14万8000人以下とするよう主張して譲らず、決着は北沢防衛相と野田財務相による閣僚折衝に持ち込まれる可能性もある。 定員は、作戦や戦闘に必要な機能を積み上げてはじき出し、大綱の「別表」に今後10年程度の達成目標として明記される。 定員をめぐる協議で、財務省は10年度の防衛関係費約4兆7000億円のうち、人件費が約2兆500億円を占めて効果的な装備品の調達に支障が出ていると見て、削減を求めている。これに対し、防衛省は「定員は自衛隊の運用に最小限必要として計算された数だ」と反論している。
来年の予算や税制に関していろいろ議論されているようだ。いろいろな意見が出では消えて、それがマスコミを通じて報道される。その過程がなんとも後味が悪いのだ。私は民主党議員のツイッターも多くフォローしているが、「これから徹底的に議論します」と勇ましいツーイートを見るが、議論していろんな意見が出ては消えること自体に嫌悪感を持たれていることに気づいている議員は少ないようだ。 もう議論はいい。誰かが強いリーダーシップを持ってバシッと決めてくれればいい。 鳩山政権は、何を決めるにしても小沢一郎が決めたと報道され叩かれたが、それに対する国民の嫌悪は今ほどではなかった。 更に自民党政権はインナーと呼ばれる税制に長けた長老議員が党税調を取り仕切り、党3役や閣僚さえも文句を言えなかった。それはそれで批判されたが、今よりマシだろう。 予算や税制は話し合えば話し合うほど、少数意見や圧力団体の影響を受ける。もう開かれ
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