消費税率引き上げ関連法案の国会提出に抗議して総務副大臣を辞任した民主党の黄川田徹衆院議員が、当初は辞任に慎重だったことを10日発売の中央公論6月号で明らかにした。 黄川田氏はインタビューに「政府の一員として責任を果たさなければならないことは重々承知していた」と語り、「今が行動するタイミングではないとも思っていた」と述べた。 しかし、「被災地岩手県選出の国会議員として同一行動を取る」と辞任を決断。「被災地のなかには、小沢先生の復興に対する思いが少し弱いのではないか、軸足がぶれているのではないかと言う人もいる」とし、岩手県陸前高田市の黄川田氏の仮設住宅に来て、津波で失った家族の位牌(いはい)に線香を供えるよう民主党の小沢一郎元代表に求めたことを明らかにした。「私個人というより、被災地に向けた象徴的な意味合い」があったという。元代表は4月1日に黄川田氏宅を訪れた。