【松山市】山あいの日浦小・中 通学区弾力化 子ども倍増 学校から広がる地域活性化の輪 祭りや運動会大盛況 「おはようございまーす」。元気な声が早朝の空に響く。松山市三番町六丁目の市役所第四別館駐車場でスクールバスに乗り込むのは、約十五キロ離れた河中町の日浦小・中学校(武田峰紀校長)に通う子どもたち。同校は市内の小中学校通学区弾力化に先駆け二〇〇二年秋、市内全域から児童・生徒を受け入れ始めた。約五年たった今、七十五人の児童・生徒のうち約七割が日浦地区外から通う。山あいの小さな学校はもちろん「日浦地区がにぎやかになった」と住民も笑顔を見せる。 「友達が増えてうれしい」。入学時に二人だった同級生が五人になった地元在住の六年永井智也君(11)は、そう話した。同校は〇四年度に県内初の小中一貫校となり、過疎と高齢化の中で三十人ほどに落ち込んでいた児童・生徒は倍以上に増えた。 周辺の豊かな自然