10日付で就任した大阪高検の小山太士(おやまたいじ)検事長(61)が17日、大阪市内で着任会見を開いた。管内の近畿2府4県では殺人や放火などの凶悪犯罪が多いとし、「日常発生する捜査・公判に的確に対応し、安心安全な社会の実現を目指していくのが検察の使命」と抱負を述べた。 管内では安倍晋三元首相射殺事件や、中華料理チェーン「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長射殺事件など、重大事件の公判を控えている。小山検事長はこれらを念頭に「公判において適切な主張立証がなされるよう指導していきたい」とした。 東京都出身。東京大法学部を卒業後、昭和63年に検事任官。法務省で日本司法支援センター(法テラス)の設立・運営に携わり、横浜地検検事正、札幌高検検事長を歴任した。料理好きで、餃子を皮から手作りすることもあるという。