周知のように沖縄戦は、日米最後の激しい地上戦が闘われ、沖縄全土が焦土と化し、おびただしい犠牲を生んだ。沖縄戦戦没者の遺骨は沖縄県の推定で18万8136柱。その内の約4000柱が未収骨のままだという。 イオ8月号の特集記事の中でも一部取り上げたが、今日のブログは沖縄における遺骨収集の取り組みについて。遺骨収集ボランティアのガマフヤー代表・具志堅隆松さんに伺った話を紹介する。 沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」は、遺骨を収集し、家族のもとへ返す活動を行なっている。 沖縄戦の激戦地の一つである那覇市真嘉比地区では、2009年、区画整理の工事に伴って遺骨収集を行うことになった。その際に具志堅さんは、企業に任せる形の国による遺骨収集の、営利事業として遺骨収集を行う倫理的問題と、ずさんな収集方法に異を唱え、緊急雇用創出事業として遺骨収集を行うことを厚生労働省に要請した。提案は、那覇市の委託を受け