オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の音楽監督を務める指揮者の井上道義氏(66)が北朝鮮から帰国し、都内の病院に緊急入院したことが10日、関係者への取材でわかった。 インフルエンザと診断されたという。13日に石川県立音楽堂(金沢市昭和町)で開催されるOEKの定期公演には出演する意向を示しているという。 関係者によると、井上氏は9日夜に北京経由で羽田空港に着いたが、風邪のような症状を訴え、空港内の診療所で診察を受けた。10日未明に都内の病院で改めて受診したところ、インフルエンザと診断され、緊急入院したという。 関係者は「医師からは『数日間の安静が必要』と言われている。本人は『定期公演には出演したい』と言っているが、出演できるかどうかわからない。いつ退院できるかも未定」と話した。 井上氏は北朝鮮側から招待を受け、8日、平壌でベートーベンの交響曲第9番の公演を行った。訪朝は2011年10月に