仙台市の市立中学校で7月、社会科の男性教諭が、「南京事件」について「1000人の婦人が強姦された」といった真偽不明の資料を用いて授業を行っていた問題について、下村博文文部科学相は19日の閣議後会見で、「仙台市教育委員会に確認し、報道内容がおおむね事実だと分かった。学習指導要領に反する行為が行われたことは大変遺憾」と不快感を示した。 南京事件は中学の歴史教科書の全てに記述されているが、強姦があったと記述している教科書はない。 下村文科相は「各学校は学習指導要領に基づき、児童生徒の発達段階を十分考慮し教育する必要がある」と指摘。 授業で歴史的事象を扱う場合は「恣意的な考察や判断に陥ることがないよう、さまざまな資料を適切に用いて多面的、多角的に考察し、公正に判断することが求められる」と苦言を呈した。
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