外国からの武力攻撃を想定した避難訓練で自衛隊員に警護され、大型ヘリに向かう住民ら=28日午後、北海道・奥尻島 陸上自衛隊は28日、国民保護法に基づき、外国からの武力攻撃を想定した住民避難訓練を北海道・奥尻島(奥尻町)で実施。陸上幕僚監部によると、自治体ではなく自衛隊が企画し、主導して行う初めてのケース。小銃で武装した隊員が大型ヘリコプターを使って安全な場所に避難させる内容で、参加した主婦(51)は「小銃を持った隊員を初めて見た。ヘリでの避難訓練とだけ聞いていたので物々しくてびっくりした」と話した。 北部方面総監部(札幌市)によると、訓練は、町民約40人と第11旅団の隊員約30人が参加。住民は町が用意したバスで奥尻空港に集まり、小銃を携帯した隊員の誘導で大型輸送ヘリに乗り込んだ。ヘリは島内上空を飛行して空港に戻った。奥尻町は、武力攻撃に加え、地震などの大規模災害も念頭に参加した。 離島での訓