兵庫県の野々村竜太郎県議(47)=無所属=が平成23年度~25年度の3年間で政務活動費から345回分の日帰り出張旅費を支出し、釈明会見で号泣したことをめぐり、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は3日、「問題は大ありだが、(会見の)最後に頭を下げて出ていった。維新の一部の議員より礼節はある」と述べた。 橋下氏は維新の分党で、大阪維新の立ち上げメンバーら“大阪系”の議員の一部が石原慎太郎共同代表の新党を選択した際、大阪維新の大阪府議、市議にあいさつがなかったと問題視。「世話になった人へのあいさつなく向こうに行った人に比べれば、(野々村)県議はまだ礼節はある」と皮肉った。 野々村県議は橋下氏と同じ大阪府立北野高校出身。「西宮維新の会」を名乗って出馬していたといい、橋下氏は「維新の会とは一切関係ない。うちの後援会に(選挙の)応援に来いという話があったが、丁重にお断りした」と明らかにした。