ドイツの首都ベルリン市ミッテ区で韓国系市民団体が昨年9月に設置した慰安婦像が最大1年間延長して設置されることが決まり、日本政府が抗議したことが5日、分かった。像の設置当初、区は日本側の働きかけを受けていったん撤去命令を出したが、韓国側の巻き返しで命令を撤回。今年9月までの設置が決まっていた。日本政府は引き続き早期の撤去を求める構えだが厳しい状況だ。 慰安婦像は韓国系市民団体の「コリア協議会」が中心になり、昨年9月25日に区の公有地に設置した。政府は、茂木敏充外相がマース独外相に要請するなどドイツ側に撤去を働きかけ、区は同10月に撤去命令を出したが、在独韓国人らが反対運動を展開。区議会多数派の左派系議員らを取り込んだことなどもあり、区は命令を撤回した。 さらに、区は像の設置許可を1年間としたが、区議会は永続的な設置を求める決議を12月に賛成多数で採択。これを受け、区側が永続的な設置を認める可