北海道旭川市内の陸上自衛隊駐屯地で計画されていた「自衛隊の国際貢献」をテーマにした講演や装備品展示見学など事実上の「体験入隊メニュー」ともとれる高校社会科教師を対象にした研究会が父母、教師らの反対で中止となったことが8日、関係者への取材で分かりました。この問題は本紙5日付が「子を戦場へ送る準備か」と報道していました。 中止となった「自衛隊の国際貢献」の意義を高校の社会科教師に説く研究会は、旭川市と周辺町村の公立・私立高校の社会科教師でつくる上川管内高等学校社会科(地歴・公民科)教育研究会の主催で、17日に陸上自衛隊旭川駐屯地の北鎮(ほくちん)記念館などを会場に開く計画でした。 北鎮記念館は、日露戦争から太平洋戦争での旧日本軍の「軍神」を顕彰する侵略戦争賛美、自衛隊イラク派兵の記録展示などを中心とした軍事博物館です。 自衛隊食堂での「体験喫食」はじめ、「装備品展示見学」などの計画を6月中旬に