「政権与党であった3年余の間に、国民の民主党への期待は失望に変わった。そして今も民主党への国民の信頼は回復されておらず、国民から『拒否される政党』となっている」 民主党が4日の両院議員総会で採択した参院選総括は、こう記して党存立への危機感をにじませています。しかし、消費税増税などの公約違反で裏切ったことへの反省や国民への謝罪はどこにもありません。 「自民党の暴走に歯止めをかける」。民主党の海江田万里代表は参院選の遊説で、自民党政治への逆戻りの反省もないまま、繰り返しこう訴えていました。 ところが参院選総括は、「争点形成に関する方針決定がなされるべきであった」「自民党との対抗軸をより明確にし得ないまま、課題として残された」などと、暴走を止める「争点」がなかったことをいまさら“反省”しているのです。 総括は、「消費税、原発、憲法、TPP(環太平洋連携協定)などについて、国民から見て民主党の主張