小さなミスがきっかけで、大きな局面を招くかもしれない。21日の参院本会議。地域医療・介護総合確保推進法案の趣旨説明をめぐり、所管の厚生労働省が用意した文書のミスが判明し、本会議が散会した。6月22日までの国会会期末が残り1カ月を切る中、厚労省の失態が他の法案審議日程に影響し、会期延長論がにわかにささやかれる事態に発展した。 文書ミスを改めて説明すると、参院本会議の冒頭、田村憲久厚労相が法案の趣旨説明を読み上げ、続いて自民党議員が質問に立とうとしたところ、野党側が田村氏の読み上げた内容と、議員側に事前配布された文書との違いを指摘した。 これがきっかけで本会議はいったん休憩に入った。その間、議院運営委員会で与野党が対応を協議したが、折り合わず、そのまま散会となった。 答弁を予定していた安倍晋三首相が1時間半以上、国会内で待機することになった今回のミスは、厚労職員が議員への配布文書を作成する過程
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