生田神社(神戸市中央区)名誉宮司の加藤隆久さん(88)が、生田神社や神戸の歴史を読み解く本「神戸・生田の杜(もり)から日本を考える」(アートヴィレッジ)=写真=を刊行した。 神戸・生田の杜から日本を考える加藤さんは昭和9年、岡山県生まれ。父親の後を継いで生田神社で神職を務める傍ら、文学博士の学位を取得し、大学で教鞭(きょうべん)をとるなど、研究活動にも打ち込んだ。加藤さんは、学術論文を含め、60冊以上を発表しているが、同書は宗教新聞に掲載されたインタビューを編集したもので、一般の読者向けだ。 加藤さんは「生田神社や神戸がたどってきた道を、わかりやすく皆さんに伝えていけたら」と著書の狙いを語る。 神戸市中心部にある生田神社。都心部に広がる神社と「生田の森」は市民に深く親しまれており、参拝客が絶えない。そもそも、神戸という地名も生田神社を守る家「神戸(かんべ)」から来ており、まさに神戸発祥の地
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