一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだった橋下徹大阪市長率いる「日本維新の会」。ここにきて各種世論調査の支持率が急降下するなど「政界の風雲児」ともたはやされた男も四苦八苦といった感じだ。起死回生への切り札はあるのか。次期衆院選に橋下氏本人が出馬することもにわかに現実味を帯び始めるなか、維新内では、あの「大物政治家」の選挙区に橋下氏が“刺客”として挑むという仰天構想が浮上しているという。 橋下氏はほんの1カ月ほど前まで、関西から全国に向けて吹き荒れる「維新旋風」を背に昇り龍そのものだった。9月12日には地域政党「大阪維新の会」を国政政党「日本維新の会」に衣替えし、橋下氏は「これから日本全国で大戦(おおいくさ)が始まる」と決起宣言した。次期衆院選では350人規模の候補者を擁立し、単独過半数を勝ち取って一気呵成に国政を“制圧”するという絵図を描いていた。 ところが、「旋風」もパタリと止んでしまった。その要因
自民党大阪府議団の政調会長をしていた平成19年12月ごろ、財政赤字を増やした(橋下徹氏の前任の)太田房江府政の検証結果をまとめたときに、(現大阪府市特別顧問の)堺屋太一さんが「橋下という人材がいるよ」と連れてきた。 彼は、テレビで「(出馬は)2万パーセントない」と言い切っていた。でも、府の財政状況を説明すると「納税者として許せない。自分の7人の子供も含め、次世代の人たちが食べていけない」と。弁護士でありテレビで活躍していた人が、大阪を何とかしたいとの思いで、10分の1の報酬になる道を選んだわけだ。 自民党は彼を支援したのに、ベテランは彼をタレント扱いしかしない。歳出削減策には、支援団体の代弁者のように言うて邪魔する。ベテランが議会を仕切るのでは府政改革はできないと、僕も不満だった。 そして府庁舎移転問題だ。橋下が掲げたWTC(大阪ワールドトレードセンタービルディング)への移転案に、僕らは賛
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