国連の安全保障理事会で北朝鮮の人権侵害を巡る初めての会合が開かれる見通しとなるなか、北朝鮮が安保理の議長に書簡を送り、会合の開催に強く反発するとともに、アメリカのCIA=中央情報局による過酷な尋問こそが世界で最も深刻な人権侵害だと主張して、議題にするよう求めました。 国連の安保理では、10の理事国による要請に基づいて、来週にも北朝鮮の人権侵害を巡る初めての会合が開かれる見通しです。 こうしたなか、北朝鮮の国連代表部は15日、チャ・ソンナム大使の名前で今月の安保理の議長国を務めるチャドに書簡を送りました。NHKが入手した書簡によりますと、北朝鮮は「いわゆる人権問題は政治的にねつ造されたものだ」として、安保理で協議することは認められないと反発したうえで、むしろアメリカのCIAがテロ容疑者に行ってきた過酷な尋問こそ「世界で最も深刻な人権侵害だ」として、安保理の議題とするよう求めています。 こうし