東京電力福島第1原発の吉田昌郎元所長の調書に関連し、18日付産経新聞に掲載されたジャーナリスト門田隆将氏の寄稿「朝日は事実曲げてまで日本人をおとしめたいのか」(東京本社版)について、朝日新聞社は同日、名誉と信用を傷つけられたとして、本紙の小林毅・東京編集局長と門田氏あてに抗議書を送った。 門田氏は、朝日新聞が5月20日付で報じた「所長命令に違反 原発撤退」の記事について「なぜ朝日新聞は事実を曲げてまで、日本人をおとしめたいのか、私には理解できない」と指摘した。これに対し、朝日新聞は「確かな取材に基づくものであり、『事実を曲げて』といった記述は誤り」としている。 抗議を受け、門田氏は「朝日新聞の抗議は全く的外れです。報道機関として、自らの姿勢を問い直してほしい」とコメントした。