人種差別のない地域社会を築くことこそ知事の責務/阿部浩己 2013年02月25日 17:04 主要ニュース 「朝鮮学校と北朝鮮は関係ないと、県民に理解してもらう自信がない。盾になり続ける気持ちがうせた」。2月18日の会見において、黒岩祐治神奈川和県知事は朝鮮学校への補助金打ち切りの事情を説明して、そう述べた。 県民が誰を指しているのかは分からないが、知事に「苦渋の選択」を強いたのは、朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)による核実験の強行という「国際社会を敵に回す暴挙のエスカレート」だという。だが、同月22日の県議会で知事は、「朝鮮学校と北朝鮮は違うという声は承知している。子どもに罪がないことも重々分かっている」とも発言している。核実験の実施と朝鮮学校の生徒たちとはなんの関係もなく、補助金の停止は罪なき者にいわれなき懲罰を科す不条理であることを、みずから告白しているにひとしい。 知事には、この