誕生日ご回答全文(2) A級戦犯判決言い渡し「身の震うような怖れ」 シベリア抑留者、戦没船員らにもお心寄せ 第二次大戦では、島々を含む日本本土でも百万に近い人が亡くなりました。又、信じられない数の民間の船が徴用され、六万に及ぶ民間人の船員が、軍人や軍属、物資を運ぶ途上で船を沈められ亡くなっていることを、昭和四十六年に観音崎で行われた慰霊祭で知り、その後陛下とご一緒に何度かその場所を訪ねました。戦後七〇年の来年は、大勢の人たちの戦中戦後に思いを致す年になろうと思います。 世界のいさかいの多くが、何らかの報復という形をとってくり返し行われて来た中で、わが国の遺族会が、一貫して平和で戦争のない世界を願って活動を続けて来たことを尊く思っています。遺族の人たちの、自らの辛い体験を通して生まれた悲願を成就させるためにも、今、平和の恩恵に与(あずか)っている私たち皆が、絶えず平和を志向し、国内外を問わず