千葉景子法相(参院神奈川選挙区)は24日の衆院法務委員会で死刑制度について「なくなることが好ましい」との見解を示した。千葉氏が法相就任後、同制度への考え方を明言したのは初めて。 千葉氏は「斟酌(しんしゃく)される課題。なくなることが好ましいと考えているのが本音だ」と答弁。ただ「国民や国会を挙げて論議すべき課題」などとも付言し、法相任期中に死刑執行に同意するのかについても「対応は慎重にする」などと明言を避けた。 民主党の長島一由氏(衆院4区)への答弁。長島氏は旧民主党時代、同党初の地方議員として鎌倉市議に当選。その際、千葉氏の応援を受けたことをこの日の質問冒頭に紹介し「志を大切にしていきたい」と述べた。千葉氏も答弁冒頭に「感慨深い」と応じており、旧知の相手からの質問に本音が漏れたとみられる。 神奈川新聞の関連記事 死刑制度見直し-2009/11/16 千葉法相「取り調べ可視化に尽力」/