■ 菅直人内閣発足である。 社会市民連合と社会党に籍を置いていた菅氏と仙谷氏が「官邸ツートップ」というのは、たとえば後藤田正晴さんぐらいの方ならば、腰を抜かしそうな風景である。菅氏も仙谷氏も、「造反有理」を叫んでいた往時の活動家には、世代的にも心理的にも近いはずである。「反権力」を標榜する人々が「権力」を握ると、大概、ろくなことにならない。 故に、この内閣に対する期待値は、「鳩山以下」である。 「何も積極的なことをしない」ことだけを期待する。 だが、救いはある。 枝野、玄葉、樽床といった民主党の「1993年の世代」が前面に出てきたことである。 若いなどといってはいられない。 日本の政治が万事を倣った英国では、首相のデーヴィッド・キャメロンは、43歳である。 「党首討論」だとか「政権公約集」だとかを真似したのだから、こういうところも日本は真似すべきであろう。 それにしても、昨日の民主党議員総
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