多様化・激甚化する自然災害、従来の計画は「通用しない」 道路はだめ、屋内退避もできず…新潟県など原発事故との複合災害の懸念は各地に
南京大虐殺記念館で17日、朱成山館長(左)に案内される鳩山由紀夫元首相=江蘇省南京市、金順姫撮影 【南京=金順姫】中国訪問中の鳩山由紀夫元首相は17日、江蘇省南京市の「南京大虐殺記念館」を訪れ、「多くの中国の方、特に南京の民間の方、捕虜の方々を日本兵が殺してしまったことは大変申し訳ない。おわび申し上げたい」と朱成山館長に伝えた。鳩山氏が報道陣に明らかにした。 鳩山氏はまた、沖縄県の尖閣諸島は日中の「係争地」だとの同氏の認識を菅義偉官房長官が批判したことについて、「(日本)政府もよく勉強されて、その中から早く答えを見いだすべきだ」と述べた。 同記念館にはこれまで、日本の首相経験者として、村山富市氏、海部俊樹氏が訪問している。
終戦後の昭和20年秋、インドネシアのバリ島で、一人の日本人の葬儀が行われた。「バパ・バリ」(バリ島の父)と呼ばれた三浦襄(じょう)。葬列には8人の領主や16人のヒンズー教僧正ら有力者の後に、住民が続き、1万人以上が死を悼んだ。 「『日本人は戦争に負けたら、腹を切るものだ。それが武士道。日本人はその覚悟で戦争に臨んでいる』と説いてきた。だが、だれも自決する者がいないではないか。これでは嘘つきだということになり、今後バリの人たちは日本人と日本を信用しなくなる。バリにいる日本人を代表して自決する」 この言葉を残し、9月7日、拳銃でこめかみを撃ち抜き、自決した。 明治21(1888)年、仙台市で牧師の次男として生まれた三浦は、キリスト教伝道と商いを兼ねた南洋商会に入会し、ジャワ島に渡航する。その後、商売優先の姿勢に疑問を感じ脱会。セレベス島のトラジャでコーヒー園を経営するが、世界不況のあおりを受け
大阪の中堅商社から巨額の資金を流出させた「イトマン事件」などで戦後日本犯罪史に名を刻んだ韓国籍の許永中受刑者(65)。石油卸会社から手形をだまし取った詐欺事件などで実刑判決を受け日本で服役していたが昨年12月、条約によって韓国に移送されていたことが明らかになった。「闇のフィクサー」の韓国移管をめぐり、韓国が「反日」を背景に特別恩赦や刑期短縮で早期に出所させるのではないか、と懸念する声が外交筋から上がっている。(ソウル支局 加藤達也) 許受刑者については若干の説明が必要だろう。 1991年、中堅商社イトマン(大阪市)を舞台に絵画投機やゴルフ場開発にからむ不正な経理操作をしたとして、商法の特別背任と法人税法違反の罪で逮捕された。被害額の大きさから事件は「戦後最大規模の不正経理事件」などと呼ばれている。 許受刑者は起訴後、6億円を積んで保釈されたが97年、韓国で妻の実家の法事に出るとして裁判所か
大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将だった2年の男子生徒=当時(17)=が男性顧問(47)の体罰後に自殺した問題を受け、大阪市議会は18日、臨時の協議会を開催。自殺の経緯と今後の対応について市教委から説明を受けた後、質疑を行った。橋下徹市長は同校体育系2科の入試中止の必要性を改めて強調した。 大阪維新の会の美延映夫議員から、橋下市長が市教委に要請した入試中止の狙いについて問われた橋下市長は「勝利至上主義という意識がこの問題の根っこにある。こんな体育科に入ったら同じ意識の卒業生を出してしまう。スポーツ指導の悪循環を断ち切るために入試中止が必要だ」と持論を展開。 公明党の待場康生議員の「受験生が混乱する上、負担も大きすぎる」という質問には、「受け入れ態勢が整っていない学校に生徒を迎え入れる方が無責任であり、絶対あってはならない」と述べた。
地下鉄でズボンを脱ぐ悪ふざけが世界中で盛り上がっている。英大衆紙デーリー・ミラーなどによると、今や毎年恒例の行事となり、ロンドンやシドニー、ストックホルム、上海にも広まった。 2002年にニューヨークで有志が「ズボンなしの日」を呼び掛けたのが発端。 主催者側は、車内では雑誌を読むなど平常を装い、質問された場合は「ズボンをはくのを忘れた」と愛想良く答えるよう指示している。(共同)
愛媛「正論」懇話会の第32回講演会が18日、松山市の松山全日空ホテルで開かれ、日本大学教授の百地章(ももち・あきら)氏が「憲法改正と日本の再生」と題して講演した。 百地氏は現行憲法について、連合国軍総司令部(GHQ)が日本を弱体化させるために作ったと指摘した。 同時に、首都直下型地震などの非常事態に対処する規定の不備をはじめ、国家や家族より個人を絶対視する価値観が盛り込まれていることや、天皇の地位があいまいであるなどとして、「問題だらけだ」との考えを示した。 安全保障に関しても、「中国や北朝鮮などの軍事的脅威に対処できない」としたうえで、戦力の不保持などを規定した「憲法9条2項の改正が必要」と強調した。 昨年末の衆院選で自民が圧勝し、安倍晋三政権が誕生したことを踏まえ、「今こそ憲法改正を」と訴えた。
韓国での語学留学仲間で韓国女性と結婚していた友人が、日本で定年退職した後、夫人の故郷の済州島で過ごすことになったと電話してきた。済州島は韓国最南端の風光明媚(めいび)なリゾート地で、老後のシルバーライフにいいと人気だ。 ところがこの島にも中国が押し寄せている。人口50万人ほどのところに100万人を超す中国人観光客が訪れ、土地購入や開発投資などでチャイナマネーが流入。外国機関は日本総領事館だけだったが昨年、中国総領事館も開設された。 日本には済州島出身の在日韓国人が約10万人いて関係が深いが、日本人観光客は年間20万人に満たない。済州島も今や日本に代わって“中国天下”になりつつある。 済州島当局が投資誘致に積極的なため中国警戒論はまだ聞かれないが、上海からは飛行機で1時間。中国はすぐそこだ。13世紀の鎌倉時代、朝鮮半島(高麗)も支配したモンゴル族の元(げん)(中国)は当初、済州島を日本侵攻の
平治元年12月9日、世にいう平治の乱が勃発した。西暦に直せば1160年のきょう、1月19日だ。これに勝利した平清盛は中央政界で確固たる地位を得、「平家にあらずんば人にあらず」とまでいわれたほどの栄耀驕奢(えいようきょうしゃ)をほしいままにする。 しかし、そのわずか25年後、壇ノ浦の戦いを最後に平氏は滅亡した。「おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし」。『平家物語』の有名な冒頭は、諸行無常の観念を美しい調べでうたいあげる。 先の衆院選が公示されて間もない某日の昼下がり、私は都内のホールで『平家物語』の語りに耳を傾けていた。「足摺(あしずり)」「入道死去」などよく知られた4つの章段が語られ、舞台では、琵琶に代わって「波紋音(はもん)」という一風変わった鉄製楽器が水琴窟(すいきんくつ)のような澄明な音を奏でている。工夫された照明ともあいまって、平家滅亡に至る各場面がかげろうのように浮かん
◆「最後の証人」が死去 昨年暮れ、89歳で死去した米国人女性、ベアテ・シロタ・ゴードン氏は戦後、連合国軍総司令部(GHQ)の民政局(GS)で、現行の日本国憲法の起草にかかわったスタッフの一人だ。 憲法学者の西修駒沢大名誉教授は「私の知る限りでは、おそらく最後の証人だろう」と話す。西氏はシロタ氏に計4回会って、話を聞いている。 シロタ氏は昭和3年、5歳のときに両親とともに来日し、15歳まで10年間、日本で暮らした。その経験を買われ、憲法の第3章「国民の権利及び義務」の家族や婚姻に関する規定を担当した。 シロタ氏が最初、民政局次長のケーディス大佐に提出した原案は3条から成り、男女平等や両性の合意に基づく結婚のほか、妊婦や乳幼児を育てる母親の保護、長子相続権の廃止などが細かく盛りこまれていた。 西氏は「シロタ氏はドイツのワイマール憲法を参考にして原案を書いたと思われる。10年間の日本の生活で、日
世界はひとつ、なのはディズニーランドの中だけの話である。アルジェリアの事件は、いまだ全容がはっきりしないが、確かな事実を改めて思い知らされた。世界は、とくに中東は、「ヒトの命は地球より重い」と信じていた戦後の日本人が思い描いてきた「世界」とは違うことを。 ▼アルジェリア軍は、日本はむろん米英にも事前通告せず、テロリストたちを急襲した。拘束されていた人質にも多数の死傷者が出たとの報を受け、安倍晋三首相は電話で抗議したが、後の祭りだった。 ▼攻撃前に電話していたところで、結論は同じだったはずだ。食うか食われるか。テロリストに譲歩すれば、国そのものが危うくなりかねないかの国の首相の耳には、「人命第一」を訴える安倍首相の言葉は、まったく残らなかったことだろう。 ▼「命を守りたい」と国会演説で大見えをきったあのヒトならどうしただろう、と夢想していたらなんと隣の国にいた。しかも防衛相から「国賊」呼ばわ
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