【ロサンゼルス=中村将】中米トリニダード・トバコで、カーニバルに参加するために訪れていた日本人演奏家、長木谷麻美さん(30)が殺害された事件で、遺体がみつかった首都、ポートオブスペイン市のキー市長が、被害者にも非があるかのような発言をして批判され、辞意を表明したことが分かった。地元紙、トリニダード・ガーディアン(電子版)などが14日、報じた。 報道によると、キー市長は遺体発見直後の記者会見で、長木谷さんがカーニバルの衣装姿だったことから、「女性は品位を守り、自ら安全を守る責任がある」などと発言した。これに対し、女性を中心に多くの市民らが猛反発。キー市長は「私の発言で人々を怒らせ、傷つけたことをおわびする」として、辞意を表明した。