先日、JR武蔵野線に乗っていると、巨大なスーツケースを引いた中国人の家族連れが乗車してきました。大声や下品な振る舞いには慣れっこでも、少女が背負っていたピンクのリュックには目がくぎ付けになりました。 そこには「I LOVE QIAN」と書かれていました。中国語で「QIAN」と聞いて、まず頭に浮かぶのは「銭」の文字。ジョークなのか、好きな芸能人の名前なのか、本当の意味は別にして、「私はお金が好き」と読めるのです。 中国では最近、ポスト習近平の有力候補だった孫政才氏が失脚しました。金銭スキャンダルを突かれたようですが、拝金主義は今や「もっとも影響力のある思想」と揶揄(やゆ)されることもあります。 避暑地の河北省北戴河(ほくたいが)では共産党大会に向けた密議が始まったもようです。子供の手本になることよりも蓄財にいそしむ幹部たち。その生き残りをかけた駆け引きに迫ります。(副編集長 川越一)
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