インドネシア・ボゴールの大統領宮殿で、ジョコ大統領(左手前から3人目)と会談する菅首相(右手前から2人目)=20日(代表撮影・共同) 【ジャカルタ=田村龍彦】東南アジア歴訪中の菅義偉(すが・よしひで)首相は20日、インドネシアの首都ジャカルタ南方ボゴールの大統領宮殿でジョコ大統領と会談し、新型コロナウイルスの感染拡大で悪化する経済の回復に向け日本が500億円規模の円借款供与を行うことや人の往来の促進で一致した。安全保障面での連携も確認した。 首相は会談で、法の支配など東南アジア諸国連合(ASEAN)独自の「インド太平洋」構想について、日本が進める「自由で開かれたインド太平洋」と「多くの本質的な共通点を有している」と述べ、支持を表明。ジョコ氏も、ASEANの構想と日本の「インド太平洋」の相乗効果に期待し、日本との協力を進める考えを示した。 両首脳は中国を念頭に南シナ海や東シナ海での一方的な現