萩生田光一経産相日本は資源の大半を海外からの輸入に頼らざるを得ないですが、ウクライナの緊迫化でわが国のエネルギー安全保障が損なわれることがあってはならない。そういう観点から、自国で権益を持ち、長期的かつ安価な資源の安定供給源として、ロシア極東サハリンで原油を生産する「サハリン1」と液化天然ガス(LNG)を生産する「サハリン2」、北極圏のLNG事業「アークティックLNG2」は、いずれも撤退しない方針を表明しました。 ロシアの侵略で多くのウクライナの人々が犠牲になる中、感情的にいえば、ロシアからの輸入を直ちに止め、ロシアに経済的なプレッシャーをかけるべきだという意見は分かります。ただ、サハリン1、2は長年日本が権益を持ってきた。仮に日本がこれらの権益を手放せば直ちに第三国がその権益を取りにくる。第三国に権益が渡らない場合でもロシアが原油やLNGを市場で取引すれば、今よりも高値で取引される可能性