2025年大阪・関西万博で大阪府市や経済団体などが出展する地元館「大阪パビリオン」の建設費が当初想定の70億~80億円を大きく上回り、100億円を超える見通しとなったことが15日分かった。パビリオンの運営を担う一般社団法人が明らかにした。建設工事の優先交渉権者に選ばれた大手ゼネコン「竹中工務店」の見積額は195億円に上る。法人側は物価高騰の影響に加え、当初見積もりに甘さがあったと説明。デザインの目玉である屋根の形状変更を視野に、100億円程度に圧縮する方向で同社と協議を進める。 パビリオンは2階建てで、多数の三角形のガラスで形作られた吹き抜けの屋根が特徴。屋根の上から随時、ガラスに水が流れ落ちる仕組みで、水中にいるような空間を演出することになっている。 府市は6月上旬、建設費の参考額を73億6300万円に設定。プロポーザル方式で建設事業者を募集し、2社から応募があった。特殊な形状の屋根の建