今年ももう僅かになりましたが、太宰治の生誕100年ということで随分いろんな企画がありました。僕も久し振りに「人間失格」その他幾つかの短編を再読してみたり。でも幾つも作られた太宰関連映画は結局一本もまだ観ていません。興味はあるのだけど。 同じく生誕100年ということで松本清張も話題になっていました。過日観た「ゼロの焦点」もこれを記念して制作されたもの。ただ、実は同い年生誕100年を迎えた著名人はこの他にも結構たくさんいるのです。 何より我が中島敦。同じ作家で大岡昇平。映画評論家淀川長治。写真家土門拳。そして夭折の映画監督山中貞雄も。 過日BSで山中貞雄の特集をしていて、その中で「丹下左膳余話 百萬両の壺」を観ました。丹下左膳映画を初めて観たのですが、いっきに丹下左膳に興味が湧いてきました。ただこの作品は丹下左膳ものとしては異色のものだそうで、原作者の家族が見て余りにイメージが違うとクレームが