制裁下で続くライトアップ 平壌市内でもっとも眺望の良いのは、高さ170mの「主体(チュチェ)思想塔」だろう。展望台が高さ150mの位置にある。営業時間内にここから夜景を撮影するには、冬季でないと不可能である。 そのため職員たちに、午後8時まで残ってもらうことになった。まず目につくのは、2カ所の石炭火力発電所からの煙。おそらくフル稼働しているのだろう。豊かな埋蔵量の石炭を、発電だけでなくあらゆる産業で徹底的に活用しているのだ。 陽が落ちるにつれ、街の明かりが次第に浮かび上がる。公共施設などのライトアップだけでなく、「柳京(リュギョン)ホテル」の外壁でのプロジェクションマッピングが制裁下でも続いている。8時になったもののまだ暗さが足りないので、30分延ばしてもらった。 「国連安保理」や日米韓の厳しい制裁を受けている北朝鮮。ところがそこで暮らす人々の生活は、地方都市を含め確実に向上している状況を