渋谷区の婦人科クリニックで行われた、将来の妊娠・出産に備える卵子凍結についてのセミナー。そこには仕事帰りに駆けつけた30代前半~半ばの女性たちの姿が多くありました。講師の話に耳を傾けながらメモを取る手を休みなく動かしていました。 「年齢を考えると、1日でも早く選択肢を残さないと後悔するかも…」 妊娠・出産に対する年齢や身体の不安。38歳の私も何度も感じたことがあります。 取材を進めると、卵子凍結に関心が集まる背景や、その限界も見えてきました。 (「ニュースLIVE!ゆう5時」ディレクター 浅岡 理紗) なぜ今、卵子凍結に注目が? (左)卵子を凍結するタンク (右)卵巣から取り出したばかりの卵子 卵子凍結は卵巣から取り出した卵子を-196℃の超低温の液体窒素の中で凍結させ、自身が出産したい・できるタイミングまで保存することです。超低温では化学変化はほとんど起こらないため、卵子の状態を数十年も