実はアマゾンが配信する書籍のファイル形式は、アマゾンの独自形式だ。ユーザー自身がテキストファイル等から書籍ファイルをつくることもできるが、それも汎用のEPUBを拡張したmobiという形式で入れ込むことになる。独自端末で使う独自形式というのは、これまで電子書籍の普及を妨げてきた要因の1つだが、アマゾンもそこからは抜け出していない。PDFファイルは読めるが、画像をまとめたzipファイルなどは読めない。 一方、kobo touchなど楽天の端末は、PDFはもちろん、アマゾン用のmobiも、EPUBも読める。公式にサポートされていないものの、JPEG画像をまとめたzipファイルやrarファイルも、拡張子を変更するだけで読める。Kindleよりもずっとおおらかで、汎用的だ。手持ちの本をスキャンする「自炊」ユーザーなら、実はkoboのほうが使いやすい。 Kindleストアは急激にコンテンツ数を伸ばして
KindleのAndroid搭載端末が、いよいよ市場に登場する。一方、e-ink搭載端末もさらに増える動きが出てきている。2012年秋冬に登場したスマートフォン(スマホ)は、大画面搭載機種が多く、スマホでの読書というのも従来以上に利用者が増えそうだ。 一気に電子書籍という市場が広がっているように見えるが、実際はどんな状況なのだろうか? Kindle=アマゾンの信頼感 まず、楽天koboの評判が芳しくないのは、ハードウェアのせいではない。楽天というサービス会社の失敗だ。詳細を提示しない派手な宣伝で電子書籍初心者ユーザーをかき集めたのに、初心者に不親切な状態でサービスをスタートさせてしまったこと。コンテンツ数がなかなか出揃わないのを、水増しでごまかそうとしたこと。そういう楽天の動きが、ハードウェアとサービスをセットで考えた時のkoboシリーズの評価を下げた。 一方で、Kindleはアマゾンとい
kobo・サビニス社長に聞く「電子書籍ビジネスに大切なこと」 写真1:Kobo創業者で社長のマイク・サビニス氏。2011年11月に楽天が同社を買収して以降、楽天・三木谷浩史社長とともに電子書籍事業を担当している(撮影:西田宗千佳) 写真2:楽天が今年末に発売を予定している電子書籍専用端末。左が6インチの「kobo glo」。フロントライト付き・1024×768ドットの高精細電子ペーパー搭載が特徴。右は5インチの「kobo mini」。ライトはないがサイズがより小さい(撮影:西田宗千佳) この年末に向け、電子書籍ビジネスがひときわ加熱しています。今年7月に日本でのビジネスをスタートした「楽天kobo」も、11月より新端末を発売し、新規顧客野獲得を加速しようとしています。 では、電子書籍ビジネスにとって重要なことはなんでしょうか? そしてそこで、楽天koboが大切にしていることはなんでしょうか
これでもう迷わない、電子書店完全ガイド――Reader Store:あなたに合った電子書店を見つけよう(1/5 ページ) eBook USERがお届けする国内の主要な電子書店の徹底レビュー。そう、これは“書店のレビュー”だ。今回はソニーの「Reader Store」を紹介する。 電子書籍というと、どうしても「どの端末がいいかな?」とハードウェアありきで考えがちですが、筆者は「どの端末を選ぶか?」より「どのストアを選ぶか?」の方が重要だと考えています。読みたい電子書籍を探したり、購入したり、読むためのツールを提供したり、保管したりといった、総合的な「サービス」を提供しているのが電子書店だからです。 この特集では、それぞれのサービスをじっくりと時間を掛けて使い込んだ筆者とeBook USER編集部が、国内の主要な電子書店を徹底解説します。「本当によいストアはどこなのか?」を知るガイドにしてくだ
楽天代表取締役会長 兼 社長の三木谷浩史氏曰く、「挑戦的」な価格とされた7980円のkobo Touch。家電メーカーを経営する専門家が実機を分解し、内部で使われている部品や形状などから設計方針を推定。本当に“挑戦的な価格”だったのかどうかを探った。 どこにでもある一般的なEブックリーダーのメカ構造、金型費も安そう まず前提条件から整理していこう。初回出荷で10万台いったという数値を真に受けるのであれば、10万台以上は当然仕込んでいたと考えるべき。組み込みソフトウェアとサーバ側の開発費は一発の費用であり、100万台ぐらいのトータル出荷数を見るのであれば1億円かかっていても台あたり100円程度になる。しかも、ここは楽天がKobo社を買収していることから実質固定費であると見るべきなので、本稿では見ないことにしたい。重要なのは楽天(またはKobo社)がEMS(受託生産サービス)に対して支払ってい
端末に表示される表紙画像は書籍タイトルが入っていない。青空文庫の作品だとすべてが「青空文庫」と表示され、どれがどの本か分からない ――端末に表示される書籍の表紙の画像は、書籍タイトルが書かれておらず、どの本なのか分かりづらいという声があります。 対応に動いています。間もなく、表紙にタイトルが入る予定です。 ――自分でPDF化した(自炊した)書籍をkobo Touchで読みたいユーザーからは、「PDFが見づらい」という意見が出ています。 自炊のニーズは認識しており、改善したいと考えています。ただ根本的な部分なので、少し時間をいただきたいです。 ――Kobo Desktopで書籍の検索がしづらいという声もあがっています。 認識しています。アルゴリズムの見直しを行なっています。 ――Koboはカナダ企業のため、書籍に消費税を上乗せしないという話がありましたが、書籍の実際の販売価格を見てみると、消
――楽天社内の英語公用語化が、日本語特有の問題の解決をはばんだ面はあるのでしょうか。 そういう意見をネットでも拝見しましたが誤解です。確かに、社内会議などは英語ですが、あくまで必要な状況で使っているのみで、日本語が適切なところでは日本語を使います。社員のPCのOSも日本語です。カナダのKobo本社とのやりとりは、英語でスムーズに行えています。 楽天史上初、商品レビューを非表示に 近く再表示へ ――「楽天24koboショップ」のkobo Touch販売ページには辛らつなレビューが多く投稿され、「☆1つ」のレビューが最多となる炎上状態にありました。23日には投稿されたレビューへのリンクが削除され、レビューのURLにアクセスしても閲覧できない状態になりました。 kobo Touchのレビュー欄は炎上状態になっていた。25日現在、レビューページのURLにアクセスすると「ただいまこのページは閲覧でき
楽天が昨年11月に買収したカナダのKoboが、電子書籍リーダー「Kobo Touch」の販売と、電子書籍ストアサービスを国内でも7月19日から開始した。本稿では開封からセットアップ、実際に端末から購入するまでを中心にまとめた。 楽天が昨年11月に買収したカナダのKoboが、電子書籍リーダー「Kobo Touch」の販売と、電子書籍ストアサービスを国内でも7月19日から開始した。すでにテレビCMなどで目にした方も多いだろうし、購入した方も少なくないだろう。 筆者はiPadを所有しているが、電子ペーパーを搭載した電子書籍リーダーはこれまで利用したことがなかった。電子書籍“専用”端末に数万円を支払うことにためらいがあったから、というのがその主な理由だ。 実際、過去で国内で販売された電子ペーパーベースの端末は、ソニーの「Reader」を筆頭に、KDDIの「Biblio Leaf」や東芝の「Book
8月5日、銀座アップルストアにて行われた「シゴタノ!電子書籍入門セミナー」に行ってきました。 ご一緒させていただいたのは、Twitterや日刊ブログなどで仲良くさせていただいている@taxaboxoさん。 来週@Surf_Fishさんを交えて集まる予定があるのですが、その前に一足先に初対面。 ちょっとだけ緊張しましたが、とっても話しやすい方で安心しました。 セミナー開始30分前から入場したのでその時間で比較的ゆっくり話せたので良かったです。 来週は@Surf_Fishさんを加えて、もっと突っ込んだ話までしていけるといいですね! さて、セミナー会場はおろかアップルストアにも初めて入った僕だったんですが、なんかすごい場所でした。 オシャレ感といろんな誘惑がハンパない。 そして初めてリアルでお目にかかれた@shigotanoさん、@nokibaさん、@sayobsさん、@rashita2さん、@
iPadや、iPhoneなどのタッチデバイス の普及で、個人的にも電子書籍への 関心がかなり高まりました。そんな中、 割と良さそうな電子書籍専用のフレーム ワークがあったのでメモがてらご紹介。 こういうの覚えておくと重宝しそうですね。 なかなか動きが良かったです。ただ読むだけの電子書籍ではなく、HTML5やjQueryを使って、より「電子」らしく表現出来ると楽しそうですね。 HTML5で作る電子書籍用のフレームワークです。jQueryやiPadのようなタッチデバイス向けのフレームワークとなっています。 複数フレームワークを併用 Lakerには定番のjQueryや、iPhone、iPadで黄金比を保つcssフレームワークのLess Framework、HTML5+jQuery製動画プレイヤーのjPlayer、スワイプイベントをサポートする為のライブラリ、TouchSwipeなども搭載されてい
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EPUB 3フォーマットの電子書籍を読もうとしたら、電子書籍リーダーごとに表示できる機能も見かけもばらばら、といったことにならないように、EPUB 3対応電子書籍リーダーのリファレンス実装(=見本となる実装)をオープンソースで開発するプロジェクト「Readium」が公開されました。 日本からはACCESS、イースト、ボイジャー、楽天/KOBOなどが参加しており、海外のベンダではアドビ、グーグル、ソニー、サムスン、バーンズ&ノーブル、オライリーなどが参加しています(アマゾンの名前がありませんが、アマゾンが標準化団体やプロジェクトに参加しないのはいつものことです)。 EPUB 3はIDPF(International Digital Publishing Forum、国際電子出版フォーラム)が策定した電子書籍フォーマットの国際標準。ReadiumはIDPFのプロジェクトとは独立していますが、I
2010年代に突入して半月強、Kindleの国際展開やACCESSによる携帯電話での提供など、心なしか日本における電子書籍に関する話を目にする・耳にすることが増えたような気がします。個人的には昨年末にSony Readerを購入したこともあり、日本でもアメリカのように電子書籍が本格普及してくれればと感じています。 そんな電子書籍のフォーマットの1つに、ePubというものがあります。このフォーマットは「米国の電子書籍標準化団体の1つであるInternational Digital Publishing Forum(IDPF)が普及促進するオープンな電子書籍ファイルフォーマット規格」(Wikipediaより)であり、Sony Readerでは標準型式として採用されているほか、Google Booksでも採用されている型式です。現状ではKindleではサポートされていないようですが、オープン型式
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