Facebookにログインして、友達や家族と写真や近況をシェアしましょう。
生まれ育った中国から、両親の母国の日本に渡って32年。日本人として暮らしてきた高橋達雄さん(81)=鹿児島市桜ケ丘4丁目=は、今も周囲から中国人とみられているのではないかと思うことがある。 中国東北部の黒竜江省ハルビン市で生まれた。終戦間際の旧ソ連の満州侵攻後、軍人だった父親は幼子と妻を別々の中国人に売り渡し、日本に引き揚げていった。 3歳だった高橋さんを引き取ったのは、ハルビンから約500キロ離れた遼寧省撫順市の夫妻だった。馬車や電話があり、料理人も抱える裕福な家庭。養父母は優しく、肉親の記憶はだんだん薄れたという。 ■□■ 中国では1966年に「文化大革命」が始まり、1000万人を超える青年らが地方に送られた。高橋さんは6年早くその「下放(かほう)」の対象となり、28年間も山村での生活を余儀なくされた。 共に下放させられた養父は息を引き取る直前、「お前は息子じゃない。日本人だ」と告げた
オランダには、いまも日本人から受けた心の傷みに苦しむ人たちがいる。80年前の1942年、植民地支配していたインドネシアで日本軍の侵攻にあい、抑留所に収容された7万人あまりの女性と子供たちだ。食料や薬の不足、そして日本兵による暴力。そんなトラウマを持つ存命者の1人が、ティネケ・ファンデル・ウーデ・ズルヴァー(96)だ。インドネシアに侵攻した元日本兵の父を持つ私は、オランダに彼女を訪ねた。ティネケが語った憎しみを癒やすためにできることとは(敬称略)。 【元日本兵の父が語ったインドネシアでの戦争】 私の父、小西繁男がインドネシアでの戦争体験を初めて語り始めたのは、80歳になってからだ。 父が軍隊に召集されたのは、大学生の時だった。自由な学生生活を満喫していたが、1年半の厳しい軍事教練と精神教育を終えると、「我々が戦場で死んでも、忠孝という精神に安心立命を見出すことのできる日本人は、実に幸いにして
昨日から「世界ウイグル会議第四回代表大会」が東京で開かれているのだが、日本の右派勢力(メンツはこちらで確認できますが、まあいつもの人々です)はどうも来日したウイグル人(ムスリムが大多数を占める)に靖国神社を昇殿参拝させたようです。 「(昇殿)参拝」というのは、私が確認できた日本語の情報では日本の右派が使っている言葉で、実態がどうであったのかはまだ確認できていませんが、中国側にも「参拝」として伝わっているようです。 「外交部就“世维会”有关人员参拜靖国神社事答问」 ただの「訪問」でもすでに後ろ弾というべきですが、もし本当に「昇殿参拝」をさせたのだとすると二重の意味で後ろ弾ということになりかねません。相手の苦境につけ込んで参拝を押しつけたのだとすると、唾棄すべき行為です。
辺境から眺める―アイヌが経験する近代 作者: テッサ・モーリス=鈴木,大川正彦出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2000/07/19メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 74回この商品を含むブログ (22件) を見る前回の本はアイヌを含めた近代の世界における先住民族を描いたものだけれど、こちらはよりアイヌにクローズアップした内容で、本書の狙いを序章から拾ってみれば、環オホーツク海域の千島・樺太も含むアイヌ、ウイルタ、ニヴフ(ギリヤーク)といった諸民族が「二つの異なる、しかし同種の領土拡張志向をもった」「日本とロシアという競合する国民国家」に吸収された時に、彼らのたどった「近代の経験」の諸相を描き出す試みということになる。 彼(女)らの経験はシティズンシップや国民体という考えのどのような側面を浮き彫りにするのか。そして、その経験は「進歩」や「近代性」というさらに大きな概念――人類
◇共通する「責任逃れ」「曖昧な情報流し」 繰り返してほしくない「被害者の対立」 「福島第1原発事故は水俣病と似ている」と語るのは、写真家ユージン・スミスさん(78年死去)と共に水俣病を世界に知らしめたアイリーン・美緒子・スミスさん(61)だ。今回の原発事故と「日本の公害の原点」との共通点とは何なのか。京都を拠点に約30年間、脱原発を訴えてきたアイリーンさんに聞いた。【小国綾子】 「不公平だと思うんです」。原発事故と水俣病との共通点について、アイリーンさんが最初に口にしたのは、国の無策ではなく「不公平」の3文字だった。 「水俣病は、日本を代表する化学企業・チッソが、石油化学への転換に乗り遅れ、水俣を使い捨てにすることで金もうけした公害でした。被害を水俣に押しつける一方、本社は潤った。福島もそう。東京に原発を造れば送電時のロスもないのに、原発は福島に造り、電力は東京が享受する。得する人と損する
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く