「学生の借金を終わらせろ」などのプラカードを掲げ民主党のサンダース上院議員を支持する人々=2016年5月26日、カリフォルニア州(AP=共同) 日本では大学生の2人に1人が利用しているとされる奨学金。返済に苦しんだり、中には行き詰まって破産する人が増加するなど社会問題化している。米国でも同様で、大学に通うかなりの学生が学費の一部、あるいは全てを自分で賄っている。といっても、この間まで高校生だった若者が十分にお金を持っているというわけではもちろんない。大半の学生は教育ローン、つまり借金をして学費に充てることになる。卒業後に働いて返すわけだが、米国ではごく一般的なことで、統計などによると2018年に大学や大学院を卒業した人のおよそ7割が何らかの教育ローンを抱えているという。 ▼高騰する学費 米国の大学の授業料は非常に高い。私立大学では年間平均約3万3千ドル(日本円で約350万円)、州立大などで