「入試改革を考える会」のシンポジウムでは、主体性評価に関する様々な懸念が噴出した。問題の所在は共通テストにとどまらない(撮影/編集部・大平誠) この記事の写真をすべて見る 国公立大学を想定した入試モデル(AERA 2019年12月16日号より) 大学入学共通テストの英語民間試験の延期に続き、国語や数学の記述式問題も政府が延期の検討を始めた。大学入試改革のもう一つの柱とされる「主体性評価」にも、現場の教員たちが懸念を示している。現場の声などを取材した、AERA 2019年12月16日号の記事を紹介する。 【図を見る】国公立大学を想定した入試モデルはこちら * * * 「主体性評価」という指標が大学入試の出願に取り入れられることになり、高校生がクラブ活動やボランティア経験などの「主体的活動」を自ら記録し始めている。多くの生徒が記録を蓄積するのに活用しているのは、文部科学省の委託で開発された