献本御礼。安田峰俊『境界の民 難民、遺民、抵抗者。 国と国の境界線に立つ人々』(角川書店、2015年)。 面白い!一気に読み終えた。 目次 はじめに 第1章 クラスメイトは難民――日本のなかのベトナム 第2章 偽りのシルクロード(上)――迷走するウイグル 第3章 偽りのシルクロード(下)――道具としてのウイグル 第4章 ガラパゴスのコスモポリタン――引き裂かれる上海 第5章 黒いワイルドスワン――軍閥、文革、歌舞伎町 第6章 甘すぎる毒の島――幻想としての台湾 おわりに 2012年刊行の『和僑 農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人』の続編的な本。『和僑』が海外で暮らす日本人の“面白い人”に焦点を当てた作品ならば、『境界の民』は日本と関連する外国人、無国籍者の“面白い人”に焦点を当てた作品だ。 20歳を過ぎて初めて自分が無国籍者だと気づいたボートピープル2世。在日ウイグル人団体のボス