欧州で激減しているファイアサラマンダー(撮影日不明、2013年9月2日提供)。(c)AFP/IMPERIAL COLLEGE LONDON/FRANK PASMANS 【4月21日 AFP】欧州に生息する両生類で、以前より種の存続が危ぶまれていたサラマンダーが、新たな病原性真菌によって個体群消滅の危機に追い込まれているとの新たな研究結果が発表された。この菌は、広範な生物多様性を脅かしているという。 19日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された研究論文によると、西欧のファイアサラマンダーはこの非常に感染力が高い病原菌に対抗するための免疫反応を持たないため、少量の菌でも同地域の個体が全滅する可能性があるという。 論文の主執筆者で、ベルギー・ゲント大学(Ghent University)のアン・マルテル(An Martel)教授は「この菌は、破滅的な事態をもたらす」と語る。「結果として