As soon as possibleということばの意味することコミュニケーションの難しさを実感したのは、著者が日産自動車の購買部門でバイヤーを担当していたときだったといいます。 あるとき、「A部品について世界各地域の購入金額を至急調べてほしい。ゴーンCEOに報告するためです。As soon as possibleで返信してほしい」と世界各地域に点在する同僚にメールしたのだそうです。 それは、3日後にゴーンCEOに報告したいので、担当役員には明日までに状況を報告する必要があるという部長からの依頼があったから。 しかし思いは伝わらず、リクエストに応えてくれるような返信はこなかったのだといいます。 理由は明白で、つまりAs soon as possibleの意味することが、国民性の違いによって世界各国の同僚と共有されていなかったわけです。 そのためそれ以来、著者は全体のスケジュールとともに「日
by geralt 通常は有機物を消費して二酸化炭素を排出する大腸菌を、「二酸化炭素を吸収して成長する」ように遺伝子を操作することに成功したと、イスラエルの研究チームが発表しました。科学雑誌のNatureによると、二酸化炭素を食べる独立栄養生物となった大腸菌はバイオ燃料として、あるいは大気中の二酸化炭素の増加を抑えるアイデアとして期待できるとのことです。 Conversion of Escherichia coli to Generate All Biomass Carbon from CO2: Cell https://www.cell.com/cell/fulltext/S0092-8674(19)31230-9 E. coli bacteria engineered to eat carbon dioxide https://www.nature.com/articles/d4158
今日は、「効率的な効率化」について書きたい。 わたしは常々思っていたのだ。 効率化の必要性を強調しているわりに、それを個人に押しつけすぎじゃないか?と。 個人で省略できる作業や時間短縮できる場面なんて、かなり限られている。 より多くのムダを省きたいのなら、個人の努力をアテにするより、ムダなく機能する組織になるべきだ。 効率的な効率化には、「個人」の努力ではなく、「組織」の改革のほうが必要なはずだろう。 効率化の主語が常に「個人」なのは、おかしくないか? 「日本人の働き方は生産性が低い」「非効率だ」という指摘は、もう何百回も聞いた。聞き飽きたくらいだ。 いたるところでそれを裏付けるデータが紹介されているから、たしかにそういう現実があるのだとは思う。 同じ時間、同じ人数で働くなら、10の仕事より100の仕事が終わったほうがいい。そりゃ当然だ。 だから、「効率的に働く方法」が注目されるのはもっと
訳者口上:秋にピケティの新著が出たところで、The Economistの11/30号に格差についての議論を見直す研究についての話が出ていた。おもしろかったので勝手に翻訳。トップ層がすさまじく豊かになっているという見立ては、実はそんなに正しくないのではないか、という研究がどんどん出てきたというお話。ただし、どれも金持ちの豊かさ増大がピケティらの言うほどはすごくないかも、というだけで、金持ちが豊かになっていること自体を否定するものではないので念のため。なお、途中の見出しはオリジナル通りで、全部ある有名な曲の歌詞から。(山形浩生) www.economist.com 2011年にニューヨークのズコッティ公園での抗議デモに何千人もが集結する10年以上前、フランスのあまり有名でない経済学者が腰を据えて、所得格差についての新しい見方を扱った論文を書き始めた。「我々の研究の焦点は、トップ10%、トップ1
はじめに 私はノーテンキな進歩主義者です。人類は少しずつ、一進一退を繰り返しながらも精神面で進歩し続けていると固く信じています。その根拠の一つは、街中で歩きたばこや立小便や痰吐きなどの下品な行為を見かけることが減った、というような日常の些細な感覚です。そして最大の根拠は、「命が大事にされるようになったこと」です。具体的に数値で見ると、日本における殺人事件は減り続けています。 参考:平成12年版 警察白書 平成29年版 犯罪白書 日本人は長い年月を経て、命を大事にするようになりました。言い換えれば、昔の日本人は命を大事にしない蛮族であったということです。平然と殺し合いをしていました。歴史家の言葉を引用します。 光源氏が王朝時代の貴公子の理想像であることについて、これまでのところ、その優れた容姿や豊かな才能などが取り沙汰されるのが普通であった。だが、実のところは、理不尽な暴力事件を起こさないと
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く