永住外国人地方参政権問題でクローズアップ 宇多田ヒカルもフジモリ大統領も 「二重国籍」容認が国を変える ジャーナリスト 柳原滋雄 講談社 月刊現代7月号 P210~219 より 時代遅れの国家論 あの宇多田ヒカルもそうだといえば、少しは読者の関心を引くだろうか。「二重国籍」が今回のテーマである。 日本人は、国籍はひとつだけ持つものと多くの人が思い込んでいる。だが、後にも述べるように、日本人でも複数の国籍を持つ「重国籍者」はすでに10万単位の規模に達すると予言できる。 最近のケースとしては昨年11月、二重国籍が残っている判明したフジモリ前大統領が典型例だ。また、フランス人と国際結婚した女優の岸恵子さんは日本とフランスの二重国籍者である。加えて、日産自動車の再建に辣腕を振るうカルロス・ゴーン社長も、フランスとブラジルの二重国籍者であることを公言している。 多民族化の進んだ欧米では