新党日本代表の田中康夫・参院議員(53)が次期衆院選で、民主党の支援を受け、参院から“民主空白区”の兵庫8区(尼崎市)にくら替え出馬する意向を17日、表明した。同区の立候補予定者たちは「想定の範囲内」と比較的冷静な反応をみせるが、知名度抜群の田中氏の参戦で、政権交代を占う全国屈指の与野党激戦となるのは必至だ。地元では、早くも静かな火花が飛び交っている。 同区の民主党候補をめぐっては昨秋、当時の小沢一郎代表が「決まっているが、今は言わない。衝撃的に発表したい」と発言。それ以降、田中氏や同県出身のプロ野球ヤクルト元監督、古田敦也氏、果ては小沢元代表の出馬とさまざまな著名人の名前が浮上した。 それだけに、ようやく“対戦相手”が視界に入ったことで、各陣営の臨戦ムードは一気に高まっている。 田中氏との激突が予想される公明現職の冬柴鉄三・元国土交通相(73)の陣営は「どなたが出てこられようとも過去7期